2015年6月26日金曜日

AfterEffects:動きのある折れ線グラフを作る LEVEL2

  • B!
さて、LEVEL2です。

前の記事はこちら

最初にちょこっとだけイラストレーターを使います。別にイラストレーターでなくても、アフターエフェクトで読み込めれば、適当なグラフィックソフトで代用してもいいと思います。
イラストレーターで画像のようにグラフの背景を作りました。





レイヤーの構造は画像の通り。ファイル名は「グラフ素材」です。




さて、アフターエフェクトに移り、新規コンポジションを作ります。今回は背景色を白にしました。



次に、先ほど作ったイラストレーターのデータを読み込みました。
コンポ1がメインのコンポジションになります。



読み込んだ「グラフ素材」コンポジションも背景色を白にしました。



まずは折れ線の前にバックグラウンドの横棒にエフェクトを掛けようと思います。
「グラフ素材」内にある「横棒レイヤー」にリニアワイプを掛けます。


リニアワイプの設定は6秒で全部の線が表示されるようにしました。下から順に斜めに表示されるように角度も調整しています。

ぬーっと線がでてきます。



同じコンポジション内にLEVEL1の記事のように「開始点」「終了点」「レーザー」を作り、エクスプレッションを設定するところまで進めます。今回は線の色を黒にしました。



ここで気になることが。「時間設定」が0%の状態でもレーザーの端っこが見えてしまっています。
折れ線の円を表示するタイミングによっては気にすることも無いのですが、念のため不透明度を0%→100%とキーフレームを設定しておいて最初の数フレームは表示させないようにしておきます。




次は円をポヨッと表示させようと思います。各点レイヤーの「スケール」に0%→150%→100%のようにキーフレームを設定することでポヨッとさせることができます。
数値しだいでいろんなポヨッが作れるのでいろいろ試してください。







ここまで設定をしてから「終了点」と「レーザー」を複製します。複製をする数はご自由にどうぞ。








次に円と線の出るタイミングを調整します。
円の出るタイミングは各点のレイヤーをずらすことで調整しました。
線の出るタイミングは各レーザーの「時間設定」のキーフレームで調整しました。
場合によっては「不透明度」のキーフレームも調整する必要もありますね。メンドクセ










この折れ線をまとめてプリコンポーズしました。ついでに名前も変えておきます。



この黒い折れ線グラフを使いまわして、赤い折れ線グラフを使いたいと思います。
「折れ線黒」コンポジションをコピーするわけですが、ここで重要なのはコンポジションウィンドウ内で複製をすることです。うっかりプロパティウィンドウでコピーをすると新しく作る折れ線グラフをいじったときに、「折れ線黒」にも影響が出てしまうからです。コンポジションウィンドウでコピーをするとそれぞれ独立してくれるのでお互いに影響がでません。これ、豆な。






コピーしたコンポジションの名前を「折れ線赤」として、あらためてプロパティウィンドウに持ってきます。



当然、新しいグラフを赤く塗ります。今回はカラーカーブで塗りました。いろんなエフェクトを使ってかっこよく塗りましょう。

黒い折れ線グラフと同じ動きをする赤い折れ線グラフができました。


ここで、後々のことを考えてタイムライン上に目印を付けておこうと思います。タイムライン右端のホームベースのようなアイコンをつかんで6秒の所に置いておきました。




赤い折れ線グラフを6秒から表示したいので、不透明度にキーフレームを0%→100%と設定しました。

ここまでで、こんな感じ。







逆に黒い折れ線グラフは、6秒から薄く表示したいので、不透明度にキーフレームを100%→30%と設定しました。

6秒を過ぎると黒い折れ線グラフが薄くなります。





このままでは、ただ黒い折れ線グラフの手前に赤い折れ線グラフが表示されるだけなので、当然赤い折れ線グラフをいじります。
6秒を過ぎて少ししたら赤い折れ線グラフの各点が上下するような設定をしようと思います。

「折れ線赤」のコンポジションを開いて各点の位置プロパティにキーフレームを設定します。
6秒をちょっとすぎるまでは黒い折れ線グラフと同じ位置になるようにキーフレームを打っています。


9秒で点の移動が終わらせたいので、9秒にもキーフレームを打って。


9秒時点の「位置」のY座標をいろいろ動かしました。



エクスプレッションのおかげで線はちゃんと円を追ってくれてます。







最後にちょっとだけ手を加えて、立体的にしようと思います。
全コンポジションを3Dレイヤーにします。




少しだけ回転をさせてあげました。


ちょっとさびしかったのでドロップシャドウなんかを掛けちゃったりして完成です。






おつかれさまでした。


参考リンク

Create a Line Chart Driven by Expressions
こちらは数値も付随する線と円のチュートリアル。

After Effects実践講座75 プレゼン効果絶大!簡単に作れる棒グラフ(Graph)
簡単な棒グラフの作り方。

After Effects実践講座76 プレゼン効果絶大!簡単に作れる円グラフ(Pai Graph)
簡単な円グラフの作り方。





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